BUZZ SESSION/A.T.D.(1996)
- 2022/09/08
- 22:32
「最高のレシピでブレンドされたA.O.R. ファンク&ソウル」(帯のキャッチコピー)
なんともこちらの気分を盛り上げるキャッチコピーである。本当か?しかし本当である。まず演奏メンバーを列挙してみよう。ジョー・サンプル、エイブラハム・ラボリエル、カルロス・ベガ、ジェリー・ヘイ、アレックス・アクーニャ…どうなってんだ?この時代にこれだけのメンバーを揃えられたこと自体がまず奇跡的である。そしてミックスはアル・シュミット。うーん、豪華すぎる。日本のソウルミュージックの立役者の一人である兼松光が関わっている点も見逃せない。
BUZZ SESSIONは都内のミュージック・スクールで講師をしていたJENAが高桑克幸と組んで活動したのが始まりで、その後に堀雄一が加入し3人組としてメジャーデビュー。高桑(作曲/シンセ/ドラム)と堀(作曲/シンセ/ギター)がバックを固め、JENAがクラブシーンで鍛えたソウルフルなボーカルで魅せるという隙のなさ。アレンジも自分たちで行なっている。
内容に関しては、メンツがメンツなので悪くなりようがないというか。まさしく「最高のレシピ」である。全編英語詞なのも相まって、本当に海の向こうからやってきた感がある。隙の無さ故に少し面白みに欠けるかもしれない。取り敢えず全部聴いて欲しい。BUZZ SESSIONはこの後活動の舞台をインディーズに移したが、2003年にJENAが脱退。彼女は現在もボーカリストとして活動している。
①A.T.D. (Aural Transmitted Disease)
②STRANGER
③SWEET LOVE SHUFFLE
④RED CABRIOLET
⑤CLAY WORKS
⑥SUPERLATIVE [Album Version]