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個別ランキング小川編 90年代シティポップ名曲ランキングベスト20

今回のシティポップ名曲ランキングを選んでいてぶち当たったのが、CD棚とにらめっこをして無差別にひっかきまわしていると、90年代という括りにも関わらず87~89年の物も多く選んでしまっていた事だ。それらはもちろん外した上で20曲選んだが、そもそも何故、lightmellowbuのコンセプトのひとつであると思う「ブックオフの290円CD」に憑りつかれて買い漁るようになってしまったのかというと、若い頃はとにかく金は無いし遊ぶ友達もいないし田舎なのでディスクユニオンも無いというような状態でブックオフの290円CDコーナー、札幌に住んでいた当時1993年ぐらいに通い出した頃はまだ250円という価格だったそこは、何か面白い音楽が発見できるのではないか?という期待に応えてくれる唯一の場所であって、ブックオフに行かない理由なんて全く無かった。最新の音楽を探す訳でもなく、60~70年代の偉大な音楽を探す訳でもなく、中途半端なゴミCDの山の中から何か面白い物は無いかと、とにかく行くしかなかった。酒も博打も夜遊びも興味の無い自分にとって唯一の関心事が音楽だったが、その音楽というのはことごとく裏切りにかかってくる。音楽のツボというのは人それぞれにあると思うが、そのツボ自体に正解なんてのはひとつも無くて、昨日熱中していたものが今日にはゴミになっていたり、ゴミだと思っていたものが頭の中のチャンネルを少し捻っただけで宝物になったりして、自分の感性なんて全く信用できない。そんな中での安売り中古CDの存在の曖昧さは、例えば人生をひとつの博打と捉えた場合に最もリスクを少なく向き合えるものではなかろうか。なにせ290円CDの凄い所は、買って聴いた時点で良いのか悪いのかもよく分からないようなものがたくさん潜んでいるのだ。もちろん、完全に自分の趣味から外れるゴミ作品や、趣味にガッチリ会う「当たり」作品も多く存在するが、290円コーナーの大半を占める「ポップス」という分野が、一聴した時の口当たりの良さに限って言えば全てが良品なのであって、それを自分の人生に必要か否かのジャッジするなんて、その日の気分や体調によって良さが変わってくるのは当然だ。なんか良かったような気がする、あんま良くないかもしれない、そんなボンヤリとした判断を元に数が増えていくCDを「快楽」と捉えれるかどうかの人生ではないか?そんなCD地獄の中の判断材料としてひとつ存在するのが「年代」である。それがいつだったか定かではないが、CD棚を見ていると確実に目を引くポイントがある事に気づいた。80年代後期のCDは背表紙のフォントや全体的なデザインが洗練されていないというもの。デザイン業界の事は分からないが、90年代以降と以前では何かが完全に変わったとしか思えないような差があって、90年代以降は背表紙のデザインが細密になって情報量が増えていくが、80年代後期のそれは非常に素っ気ない物が多く、タイトルと品番しか記されてないような物の方が多い。情報量の多い現代社会では必然的に簡素なデザインに目がいくようになり、そのCDを棚から抜いて裏表紙のクレジットを確認すると、リリースが87~89年辺りの物が多い事に気づいたのだ。そしてそれらの音源は現在の洗練された録音技術からは相当にかけはなれており、作品の良し悪しは別として聴感上の面白さは圧倒的であった。デジタルレコーディングが導入され、デジタルエフェクトやデジタルシンセサイザー、非アナログのドラムマシンにゲートリヴァーブ等の硬質な響きでデジタルデフォルメされた商業ポップスのミュータント感はシンガーの意思とは逆走し、そのCDをその時代でしか成り立たないマジカルなものとして時代に固着させるのだ。このデジタルの焼き印の無味無臭感はテクノロジーのエラーであり、いまだにそのCDを手にした時に疑問を抱かせる。この音楽はなんだ?と。そして、その分からなさが面白いと。分かってしまってはしょうがない、ポップスという商業音楽をより一層難解な物として楽しんだっていいのではないか、取り合えずまずは気になった物は買ってみるしかない。そして持って帰って聴いてみて落胆する事もある。むしろ落胆してばかりだ。それでも俺は不可解なCDを手にした時の「面白そうだ」というものには抗えない。290円コーナーで面白そうなCDを探して買う。それ以上の事は何も無い。無かったはずなんだけど、こうやってlightmellowbuに参加させてもらって世間から言及されない音楽になんらかの価値付けが出来るのは大変素晴らしい事をしているのではないかと錯覚するが、音楽業界というものは1人が良いと言っているものよりも100人が良いと言っている物の方が優遇されるのは今も昔も変わらないような気がする。しかしオブスキュア・シティポップ・ディスクガイドが発行されて何かが変わった実感があるかといえば多少あるのでそういうところは非常に感謝しているのであります。

前置きが長くなってしまいましたが今回の選曲は例によって「シティポップ」という括りはさほど気にせず、ただ1位だけはシティポップという拘りで選んでみたんですけど、それはまた違う機会に当ブログで発表させて頂くとして、非常に楽しんで選曲させてもらったんですが、これが90年代の代表かと言われるとそれは全く分からないですね。90年代というと自分はリアルタイムでは15歳で、当時はもちろん90年代的なものを意識して生きたり音楽聴いたりしてなかったんですけど、なんだかハウスとかテクノとかマンチェスターとかグランジとかノイズ・エクスペリメンタルとかが世間でわやくちゃしてたんで、いかにも90年代的なバブリーなJ-POPみたいのは殆ど通ってなかったんですね。この20曲中リアルタイムで新品で買って聴いてたのは事実「3曲」しか無くて、殆どがブックオフ等で発見したもので、これらをもし本当にリアルタイムで聴いていたらどうだったか?とも思いますが、私感、思い入れが希薄な分、今でもフラットに楽しめるものばかりです。bu本発刊以降、サボって更新をしていなかったのもあり、今後の当ブログで個別にレビューできたらとも考えていますので、その時はまたお知らせします。それでは以下、個人ランキング小川編をご紹介します。






29水谷優子「NUDELY」 

1.水谷優子/NUDELY

作詞:前田耕一郎/作・編曲:山川恵津子

Various Artistsアルバム「今夜は絶対カーニバル!!」(1991)ユーメックス














43氷上恭子 


2.氷上恭子/恋のかけら

作詞:ひかみきょうこ/作曲:西岡和也/編曲:伊藤信雄
アルバム「HYSTERIC NOISE」(1998)マリン・エンタテインメント














Siesta 2 


3.笠原弘子/アラベスクのパティオ

作詞・作曲:松宮恭子/編曲:岸村正実
アルバム「Siesta」(1997)パイオニアLDC














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4.ゆかな/瞳をとじて

作詞:ゆかな/作曲:田辺智沙/編曲:藤原いくろう
アルバム「yu ka na」(1998)アブソード・ミュージック・ジャパン













ai orikasa 

5.折笠愛/セーフティ・マン

作詞:枯堂夏子/作曲:前田克樹/編曲:根岸貴幸
アルバム「ROOM SERVICE」(1996)パイオニアLDC













ちやとり図鑑 


6.夏木晴美/Help!(彼の恋人は彼)

作詞:さいとうみわこ/作曲:沖山優司/編曲:大木雄司
Various Artistsアルバム「ちやとり図鑑」(1993)MIDI INC













白鳥麗子でございます! 


7.立花理佐/ハートが危ない!

作詞・作曲・編曲:黒石ひとみ
サウンドトラックアルバム「白鳥麗子でございます!」(1990)BANDAI 













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8.平松晶子/Big Love

作詞・作曲:Hiromi Fuwa・Naoki Tate/作曲・編曲:Masahiro Okada
アルバム「PAIN」(1995)光栄













maria kawamura 


9.川村万梨阿/夢幻、夢幻

作詞:川村万梨阿/作曲・編曲:吉川洋一郎
アルバム「月と桜貝」(1993)パイオニアLDC













yuri shiratori 


10.白鳥由里/あたらしいくつ

作詞・作曲:菅野よう子/編曲:保刈久明
アルバム「キャラメルポップ」(1995)VAP













18中野麻衣子 


11.中野麻衣子/Imitation Blue

作詞:竜真知子/作曲:佐藤健/編曲:武部聡志
アルバム「Bay Side Story」(1991)東芝EMI













Platina.jpg 


12.楠桂 & 大橋薫/ベビーパールでさよなら

作詞:松島のあこ/作曲:長岡成貢/編曲:大村賢一
アルバム「Platina」(1992)animel













Emotion In Motion 


13.中村あずさ/L’Hotel

作詞:吉本由美/作曲・編曲:ミッキー吉野
アルバム「Emotion In Motion」(1990)テイチク













サクラ大戦 帝劇歌謡全集 


14.マリア・タチバナ (高乃麗)/オンリー・マン

作詞:広井王子/作曲:田中公平/編曲:根岸貴幸・岸村正実
Various Artistsアルバム「サクラ大戦 帝劇歌謡全集」(1996)BMGビクター













世界征服 1 

15.松井菜桜子/ヨッちゃんを捜して

作詞:松井菜桜子/作曲:浅野譲/編曲:Nagaoka Sound Design
アルバム「世界征服」(1991)animel













Sing With The Blue Mountains 


16.青山陽一/House-Husband

作詞・作曲:青山陽一/編曲:青山陽一・直枝政太郎
アルバム「Sing With The Blue Mountains」(1990)メトロトロン













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17.Dido/逢瀬(であい)

作詞:おおたか静流/作曲:加藤みちあき/編曲:dido
アルバム「Pagina」(1990)ポリスター











くちづけ 


18.谷川理恵/Diamond Love

作詞:谷川理恵/作曲:上田知華/編曲:羽仁知治
アルバム「くちづけ」(1991)日本クラウン













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19.マハリック・ハリーリ/Funky Lucky Elephant

作詞:ヘンリー片岡/作曲:津秦一郎/編曲:工藤隆
アルバム「好的開始」(1990)Aja














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20.戸川京子/結婚のすべて

作詞・作曲:小西康陽/編曲:中村圭三
アルバム「O'Can」(1990)sixty










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プロフィール

light mellow部

Author:light mellow部
輝かしい70~80年代の名盤の影で完全にエアポケットと化した90~00年代産シティポップ。ブックオフとかハードオフで9割引きみたいな値段で売られてるCDを執拗に堀漁る重箱の隅みたいなブログです。似たような趣味の人達の集まり共同で書いてます。たまにイベントもやります。名前は、音楽ライターである金澤寿和さんの提唱する「Light Mellow」の概念を拝借しました。
Twitter:@hukihuki5

City pop from the '90s and '00s that has completely become an air pocket in the shadow of the glorious '70s and '80s classics. It's a blog like a corner of the box where I relentlessly dig for CDs that are sold at 90% off at Bookoff or Hard Off. It's a group of people who have similar interests and write together. Occasionally we have events. The name was borrowed from the concept of "Light Mellow" advocated by music writer Toshikazu Kanazawa.