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記事一覧

米倉利紀/passione(1993)

ベテランR&Bシンガーにしてブックオフ280円棚シーンの重鎮でもある米倉利紀だが、実店舗で「あ行」から五十音順に棚をDIGっていく際、スタミナ切れにより、ついついチェックがなおざりになってしまいがちな「や行」に属するため、とかくスルーされやすい存在であることは否めない。そんな米倉にシティポップ的な目線でフォーカスするならば、セルフプロデュースへの移行に伴いR&B 色が濃くなる6thアルバム『mad phat natural thing...

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ズボンドズボン/扉(2005)

ラグフェアーのフロントマン土屋礼央がラグフェアーの活動と並行して在籍していたバンド。ジャズ、ソウル、ファンクを内包し、かつ軽妙さと抜群のポップス感性を披露したミニアルバム「スカート」、それらの要素に加えて渋谷系、ソフトロックの影響も見せた最高傑作アルバム「ローライズ」、ちょっとJ-POPに寄り過ぎたけどインディーズ時代の残り香も匂わせたメジャー1st「ロングスカート」、そしてこの2ndアルバム「扉」は少しイ...

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野田幹子/Rose C’est La Vie(1991)

6thアルバム。元々ガールポップとシティポップの中間に位置する作風の彼女だが、今作では10曲中6曲のアレンジに佐藤博を起用するなど、シティポップ色が濃くなった。MAYUMI作曲のミディアムM1.花を買うからシームレスにつながっていくアーバンポップM2.With You(Re-Mix Version)は尾崎亜美のペンによる。ミノルタのCMソングでもあった。佐藤博作編曲のM5.ファイナル・コールはドラマのような情景が浮かぶ緊張を含んだポップス。イ...

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野田幹子/VACANCE EST VACANCE(1990)

愛称ミッコ。その声質からヴェルヴェット・ボイスと称されたガールポップシンガーの5thアルバム。3rdまではムーンライダーズ人脈のバックアップによるものだったが、そこから離れての2作目は渋谷系的な雰囲気を纏ったリゾートポップアルバムになった。THE FIFTH DEMENSION/Up Up And Awayモチーフのボサ風ソフトロックM2.Travellin’ HeartはUp Up &Away Stringsという謎のStringsが参加、ハッピーな失恋ライトグルーヴM11.バスルー...

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浅野真澄/nostalgia (2003)

浅野真澄/nostalgia90年代に日本のJ-POPと言われるものがブラック・コンテンポラリーをインスタントに消化していった末に日常に違和感無く存在し、子供から老人までポピュラリティを得た昨今、何の疑問も持たずR&Bフィーメールシンガーを量産し続ける日本のポピュラーミュジックシーンではあると思うが、かつての70年代、80年代の日本で、そういったものは「フェイク」という価値観を上手く調味料として、日本人なりのソウ...

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平子理沙/Lotta Love(1996)

モデルの平子理沙が1996年に発表した5曲入り1stアルバム。トイズファクトリー傘下の渋谷系レーベル「bellissima!」からリリースされた。プロデュースは小日向歩。洋楽好きとして有名な平子理沙。特にエアロスミスや80年代ロックのファンらしいが、本作は彼女の趣味嗜好から少しだけ逸れて、同時代のブラックミュージックを意識した作品となっている。特に、前半の二曲が抜群に良い。M1「フレンド」は90年代R&B屈指の名曲TLC「water...

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川村万梨阿/月と桜貝(1993)

川村万梨阿/月と桜貝1993年作、吉川洋一郎プロデュースの川村万梨阿のアルバム「月と桜貝」の完成度の高さはいわゆるタレント、声優の作品としては異彩を放っているが、日本の音楽シーンでの評価が見当たらないのは需要と供給のバランスが合致しなかったのか何なのか、今となってはどうでもいい事なのかもしれないが、川村万梨阿の歌声やバックの演奏、アレンジメント含めて普遍的に聴かれてもおかしくない魅力に満ち溢れている。...

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OPCELL/OPCELL(1995)

現在進行形のノスタルジィ、なつかしい明日へあなたを連れて行ってくれます。3つ折りデジパック全面にプリントされた永井博のイラスト、1995年作、これだけで買う理由として充分ではある。OPCELLはシンガーソングライター・KEN蘭宮とシンセスト兼アレンジャー・本田恭之、サウンドエンジニア・井上剛の3人によるプロジェクトであり、このユニットにとってはワンアンドオンリーアルバム。KEN蘭宮は山本寛太郎の別名義で、山本として...

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及川光博/聖域~サンクチュアリ~(2001)

及川光博。タレントとしてのイメージが強烈過ぎるせいか、歌手としての活動が音楽誌等で評価されることは余り多くない。しかしながら、デビュー以来、自身の愛する70,80年代の歌謡曲、そしてプリンス~岡村靖幸的なファンクを融合した楽曲をコンスタントに発表し続けており、藤井隆の『ロミオ道行』のように、後年、シティポップファンにも再評価される可能性が大いにあると思う。アルバム1枚につき最低1曲はソウル/ディスコ路線の...

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